「もしもし?」
「はいはい。おはよー」
「お母さん助けて。充電させて」
「充電って何さ」
「お母さんの声を聞いて、元気を充電しないと身がもたない」
「なーん、もう。大袈裟だね。ほら、がんばれー。がんばれがんばれー」
「ううう…」
「なしたんさ、もう。Hちゃんは子どもの時はよく泣いてたけど、小学校3年生くらいの時からはもう全然泣かなかったじゃない」
「それは、これまではお母さんがいたからだよ。泣く必要なんて全くないくらい、毎日元気がもらえてたんだ」
「そんな、お母さん何もしてないしょ」
「してたんだ。毎日、電話に出てくれたでしょ。
お母さんの声を聞くだけで、心の中はエネルギーが満タンになってたんだ」
「アハハ。そりゃあ、お母さんはHのこといつも元気に過ごせますようにって祈ってたからね」
「それがなくなって、心の中にあった温かいものが足りないんだ。心がスカスカですごく心細い」
「大丈夫だー。お母さん、これからもHのこと祈ってるから」
「
このあとすぐに眠気が襲ってきて、また眠りにつきました。