35日目・昼3

お母さんがいなくて、生きていけるわけないでしょ、と思う。

 

実際は、朝起こしてもらうわけでもなく、洗濯も食事作りも

一人暮らしなんだから当たり前にやっていて、仕事だって母の手助けを借りていたわけじゃない。

 

自分でやっているはずなのに、でもやっぱり違うんだよなぁ。

「おはよう。よく寝れたかい? もう家でたの?

今日は寒いからあったかくして出たかい?体にいいもの食べるんだよ」

これがどんなに力になっていたか。

 

もう母からの優しい言葉が聞けないなんて、絶望的です。

少なくとも、何のために生きているかはわからない。

 

10年頑張って生きたら1回だけ会わせてあげるよ、とかもないんだから。

あの優しさに触れられることは2度とない。

とんでもなく大きなものを失ってしまった。

 

だって、お母さんだよ。誰よりも味方になってくれる人じゃないか。

心の支えだから。生き甲斐だから。最愛の人だから。心の穴は大きいよ。

 

ほとんど心が残ってないんだよね。根こそぎ、持って行かれてしまいました。