また母の夢を見ました。
どこかの街で、お母さんを置いて行ってしまう夢。
振り返ると置いて行かれたお母さんが、走って追いかけてくるのが見えて、慌てて駆け寄る夢。
「お母さん、走らなくて良いよ。これからはお母さんに合わせてゆっくり歩くからね」
と言って手を繋いで歩き始める夢でした。
股関節にボルトを入れる手術をしたので、走ることはできなくなってしまっていました。
だから走る母を見るなんて、何年もしてなかった。
お母さんさ、今も置いて行かれたと思ってないかな。
急に、病気が見つかったでしょう? 急に2ヶ月半で亡くなってしまったでしょう?
気が付いたら家族とはぐれて、いま必死で探してない?
僕がそばにいて、守ってあげなくちゃいけないのに、そっちに行けないよ。
住む世界変わっちゃって、住所、変わっちゃって、手紙も届けられない。
悲しいね。寂しいよ。お母さん。