34日目・夜2

悲しみが、底まで達してない。底がないかもしれない。

深い深い悲しみの世界に、まだまだ進んでいっている真っ最中、という感じがする。

 

回復するのが、まず嫌なんだよね。回復する理由がないもの。

悲しむ方には理由がある。だって、お母さんに会えないんだから。

死の恐怖を目の前で味わっているんだから。その衝撃が鮮明に残っているんだから。

大切な人とお別れして、34日経ったくらいで、普通に生活するなんてありえない。