子どもの頃、よく公園で砂遊び、しますよね。砂を水で固めて、積み上げて、穴を開けて開通させて、トンネルを作って砂のお城、とか言うのでしょうか。
そういうのって、お母さんとやることから始まるんじゃないかなぁと思います。
1回1回積み上げて、作る砂のお城。積み上げて、穴を掘って、お母さんと手と手がつながったらトンネルが完成しました。
それが壊れちゃったんだよね。
お母さんと幸せを作り上げてきました。
小学校、中学校、高校、大学、大学院。ずっと支えてくれました。大学教員として、京都での一人暮らしをするようになって、群馬では大学教員としてのパーマネントの職を得ました。
今の私があるのは、お母さんにおかげ。教育したり研究したりできるのもお母さんのおかげ。お母さんが励ましてくれたからできたこと。お母さんが励ましてくれて、それを力に変えて頑張ったからできたこと。
その過程の中で、お母さんと過ごす時間こそが幸せになって行ったんだ。
お母さんと作り上げてきた幸せが、なくなってしまった。脆くも崩れ去ってしまった。
優しかったお母さんが、行方不明になっちゃった。
「もういいかい?」あれ?声が返ってこない。お母さん、どこー?
いない。おかしいよ。近くにいるはずだよ。捜索願い…出してもだめか…。