67日目・夜

水に手が触れると痛い。布団の中で足を動かしても痛い。

 

またこの感覚が戻ってきてしまいました。

 

どうして42歳くらいでお母さんを失くさなくちゃいけないんだ。

1番好きだからね。生き甲斐そのものだから。

自分の存在意義そのものだから。

何のために生きてるかって? そりゃあお母さんと話をするためだよ。

その話の中でお母さんを喜ばせたいから働いてるんじゃん。

いなくなったらもうどうでもいいんですけど。

なぜ切り離す。お母さんいないなら、自分の人生も終わりだから。

1人で生きていけるわけないじゃん。

喜びのすべてをお母さんとの関係の中で見出してきた。

他で楽しいことがあっても、最終的にはお母さんに報告して完了した。

これからはすべてが中途半端になってしまう。

 

お母さん大好きだ。いつまで経っても大好きだ。

みんなどうしてるの? お母さんいなくなったらヤバイよ。

もう気が狂っているから。

 

平然としていろなんて無理だからね。ああ辛い。生きているだけで辛い。

苦しい。布団から出られない。何も頑張る気が起こらない。

お母さんのところに行きたい。一刻も早く行きたい。

 

どうしよう。発狂する。心がぐちゃぐちゃになっていく。

寂しい。いいから早くお母さんに会わせてくれ。

できないのなら俺自身を消し去ってくれ。

 

この世界で起こっていることは間違いだから。正しい道に修正してくれ。

平和に、お茶を飲んでいるお母さんを返してくれ。

 

もうだめだ。苦しい。痛い。