65日目・夜2

今日は1日中つらかったなぁ。

 

そして思ってしまった。

それはないと思ってた。

だけど、大切な人を失うと思うものなんだね、

『死にたい』

って。

 

だってずっと苦しいもの。この苦しみから逃れたい、と考えてしまう。

だから『死にたい』。

 

うわー。人生で初めてじゃないかな、こんなこと言うの。

 

だけど、これは自殺したいとかそういう気持ちとは違うんですよね。

 

なんていうのかな、まだ、お母さんのためにできることがしたい。

お母さんを助け出したい。

だから、死への扉をこじ開けて、攻め入る。

そして、その向こうにいるラスボスを倒して、母を奪還したい!

だから、母の元へ行きたい。そんな感じかなぁ。

 

ファンタジーだよ。

だけど、どうせファンタジーなことしかやれないじゃん。

いつまでもそばで見守っていてくれるよ、とか。

それは綺麗な物語で、それで満足できる人はいいと思うよ。

でもわたしゃそんなんじゃ満足できないんだよ。

どれだけファンタジーの世界に触れてきてると思っとるんじゃい。

そんなもんで満足できるか。

いつでもお母さんを召喚獣のように呼び出せるようにしたい、くらいの勢いだからね!

 

武器をよこせ武器を! 死の世界へ乗り込んだるわ!

 

なんのこっちゃ。

 

何でもいいけどなんかできることをさせてよ。

元気に過ごしてくれたら天国のお母さんが喜ぶよ、じゃないんだよ。

足りないっての。もっと夢を見させろこんちくしょう!!!

 

俺とお母さんを引き離したりするからこんなことになるんだ。

ボコボコにしてやりてぇぜ! 母の生命を奪った奴らをよ!