34日目・夕方

群馬の家に戻りました。

 

体の習性で、母に電話しそうになりました。

「着いたー」って。「おつかれー。今回も楽しかったねー」ってやりとり本当にできないのか。

何これ。普通の会話じゃん。贅沢だったの? だから罰を受けたの?

 

家に荷物を置いて買い出し。いつものスーパー。

そういえば、このスーパー、お母さんも何度も来てくれたんだ。

思い出がいっぱい詰まってるよ。

あれ? 今日はお寿司が多いけどなんで…? あ、お正月なのか。

いまお正月なのか。僕が味わいたくても味わえないお正月なんだ。

サビシイナー。

 

色々あって、家に戻ると体が震え出してしまいました。

ああ、ダメだ。不安で、体が震えてしまう。

この感覚、すごい嫌だ。心臓が何かに掴まれてぐちゃぐちゃされる感じ。

 

本当なのか? 死ってなんだ? 心、引き裂かれるぞ。

1人で耐えるの、つらすぎる。

こういう時は? 誰に電話する? お母さん。そうだよ、お母さんなんだよ。

お母さんの声を聞いたら一気に不安は吹き飛ぶんだ。

お母さんがいなくなっちゃダメだっての。

この世界はこわいよ。地獄。