27日目・早朝

どんよりした心のまま目が覚めました。

母がいないだなんて何かの間違いで、悪い夢を見ていただけ、

目が覚めたら元の世界に戻っているんじゃないか、って今日は思わなかった。

いつもは思うのに。受け入れ始めているのか。

受け入れたからと言って悲しいことには変わりはないけれど。

ただただ、どんよりして重い心を感じながら目が覚めました。

 

最初は無とか心の麻痺の状態でしたが、やがて悲しみが溢れ、それが苦しみに変わりました。

悲しみは持続したまま、苦しみも増えた、って感じかな。

苦しみの中に悲しみもあるから、頭で考える時はまず先に苦しみがあるのが見える。

 

体には力が入らない。すぐにへなへなになっちゃう。

布団から出るのが怖い。足と足がぶつかるだけで痛い。

 

テレビはずいぶんと見なくなりました。

闘病中に、テレビなんか見て、その間に母に何かあったらどうする

って気持ちが染み付いちゃったし。

今だって、気持ちが散らばっていくのが怖いんですよね。

 

そういう意味では研究も同じ。

集中しないと出来ないから、集中している間は母を心から消すような感覚があって怖いです。

心の中にいる母を追い出すのか、って思ってしまう。

 

寝ているのが1番、安定してるかなぁ。