最近は、スマートフォン用のゲームをやる人が多いのでしょうか。
種類はいろいろかと思いますが、無料でダウンロードができ、
無課金でもプレイできますが、一定以上強くなるには課金をしてアイテムを購入します。
FFRKもこのスタイルですが、怖いなと思います。
ゲームは少し前までは、強くなるためには努力をしたのです。
RPGならコツコツレベルを上げて強敵を倒し、感動的なストーリーに心を動かされます。
アクションなら何度も何度も失敗をして、うまく操作できるようになるまで練習をします。
時には理不尽なやられ方をしてコントローラーを投げ飛ばしたくなることもあるでしょう。
長時間積み重ねてきた努力が呪いの音楽とともに一瞬にして消えてしまうこともあります。
どうして消えてしまったんだ…何でもするから元に戻して…と神様に願っても、
決して取り戻すことはできません。悲しみのどん底に落ち、
もう二度とこんなゲームをするものか、と思います。
でも何日かするとまた1から頑張ろう、今度は一度経験していることだから、
同じ失敗を繰り返さずに前よりももっと強いデータを作ろう、
と心に決めるのです。苦しみを心に抱えながら、もう一度立ち上がる経験をするのです。
こうした経験ができるゲームが少なくなっているのは、若い人に良くないことです。
ましてや強くなるのにお金を使うんですって。
目の前の困難を取り除くのにお金を使えば良い、という考え方を植え付けるわけです。
現実問題としてお金で解決できる問題があることは確かですが、
努力をしなくても良いという考え方を教育しているようで怖いです。
採点をしています。全然できていないんです。
点数が低くても、あとでゴネれば単位が出るとでも思っているのでしょうか。
勉強しなくても解ける問題を用意してくれるのが良い教員で、
そうでない教員は悪い教員ですか。
そんな態度で社会に出て行くおつもりですか。
そうなればもう日本は大丈夫じゃない状況です。
努力はしてゆかねばなりません。
努力してください。できるようになるまで練習を繰り返すのを当たり前にしてください。
それができない人が、社会に出てうまく行かないのは当たり前です。
それを社会のせいにしないでください。
もっと真剣に、自分のやるべきことと向き合ってください。
いま世の中に、努力のできるゲームが必要です。
ヴァーチャルコンソールやゲームアーカイブスがもっと浸透しますように。
僕らの時代のゲームは良かったなぁ。
と、嘆いているだけでは自分も同じ類に分類されてしまうので、
なんとかなるためにはどうしたらいいのかを考えなければなりません。
これまでは環境が整っていないせいだと思っていました。
勉強する素材が揃っていないせいだと思ってたくさん教材を作りました。
でも、どうもそれだけが要因ということでもないようです。
それらをやればできる問題ばかりを出しているはずなのに、やろうとしない。
努力をすることを知らない人に努力をすることの大切さを知ってもらうには
一体どうすれば良いのでしょう。こればかりは直接的な言葉ではどうにもならんからな。
6月15日から始まって、採点を続けること2週間。
だいぶ精神をぶっ壊されかけています。早急に立ち直りたいものです。
今週金曜日は北海道大学で講演があるので、立ち直らないとヤバイです。