136日目・深夜

俺の心…もっと傷を負え…俺は…母さんが亡くなったというのに、平然と生きて…いる…。

この…最大の苦しみに…見合った…振る舞いも…せず…。

大好きな…母さん…誰だ…俺は…誰だ…何者なんだ…。

母さんが…いなければ…俺は…この世にいること自体が…おかしい。

俺は…母さんの…ことを…母さんの…傍に…いて…守らなくてはならなかった…。

どうして…家を出た…? どうして…もっと…健康に気を遣わなかった。

 

 

俺は…何もできずに…見ていることしかできなかった…。

俺が完璧な行動をすれば、母さんを救う道はあったかもしれない…。

いくつもやり直したい過去があるような気がしてくる。

選択肢をたくさん間違えてここにきたような気もしてくる。

だって、救えなかったんだぞ。あの…素晴らしい母さんを…。

 

俺が買ったケーキが、母さんの命を縮めたかもしれない。

ゲームをせずに、お手伝いをしていたら、心が休まって、もっと長生きできたかもしれない。

俺の行動によって、未来は違っていたかもしれない。

 

もっと傷を負え…俺の心は、傷を負わなければならない…。