俺の心…もっと傷を負え…俺は…母さんが亡くなったというのに、平然と生きて…いる…。
この…最大の苦しみに…見合った…振る舞いも…せず…。
大好きな…母さん…誰だ…俺は…誰だ…何者なんだ…。
母さんが…いなければ…俺は…この世にいること自体が…おかしい。
俺は…母さんの…ことを…母さんの…傍に…いて…守らなくてはならなかった…。
どうして…家を出た…? どうして…もっと…健康に気を遣わなかった。
俺は…何もできずに…見ていることしかできなかった…。
俺が完璧な行動をすれば、母さんを救う道はあったかもしれない…。
いくつもやり直したい過去があるような気がしてくる。
選択肢をたくさん間違えてここにきたような気もしてくる。
だって、救えなかったんだぞ。あの…素晴らしい母さんを…。
俺が買ったケーキが、母さんの命を縮めたかもしれない。
ゲームをせずに、お手伝いをしていたら、心が休まって、もっと長生きできたかもしれない。
俺の行動によって、未来は違っていたかもしれない。
もっと傷を負え…俺の心は、傷を負わなければならない…。