私の人生の中に数学があるのか、数学の中に私の人生があるのかどっちだろう。
ダイの大冒険でいう、「すべてのことを勇者のためにせよ」。
これを数学に当てはめられるような人生でなければダメだ。
であれば、私の人生の中に数学があるようではダメだ。
数学の、大いなる流れの中に、私の人生があるようでなければダメだ。
となればすべてを捨てて…俺の命、そっくりチップにして数学に人生をかける。
そんなふうにできたら素晴らしいんだけど、
実際、大学の教員になってみると民間人のお世話が多くて。
お給料、いただいてるんだから、関わらないわけにはいかなくて。
セフィロスのようにマッドになるのに憧れてしまいます。
ニブルヘイムの書斎で文献を読み漁って自分の存在の位置付けを知った瞬間のセフィロス。
あの、人間を捨ててジェノバの血を引くものとしての道を歩み始めた瞬間の狂気は忘れられない。
いっそ、大学をやめて山奥のポツンと一軒家で1日中数学をやって過ごせたらなぁ。
斬りたい…。斬りたいのは、縁か。それとも、人間らしく生きることか。
学内で、「うるさい!話しかけるな。仕事の邪魔だ」と言ってぶった斬る…。
そんなことはまぁ、できませんけど。ごはんを食べるためにやることなんでしょうけど。
凡人だから、時間かけなきゃ論文読めないのよ。
素晴らしい論文がゴロゴロ転がっているから、どんどん吸収しないと。
雑用、勘弁して欲しい。