今年の1月12日,仙台で講演をした後,大きな仕事の依頼を受けました。
ブログには「大きな仕事」と書いてあるだけで詳細を書いていなかったですが,
1週間ほど北大に滞在して連続講演をして欲しいというものです。
内容は,僕の研究の基礎的な部分で,
最先端の部分は最後に少し触れるくらいにして,
初歩的な部分を話して欲しいとのことでした。
日程はまだ確定しておらず,「今年度の後期に」という話を付けて帰ってきたのですが…。
ただ,あまり詳しいことがはっきりせず,
どういう準備をすべきかわからないところがあります。
連続講演とは,果たして何連続を想定しているのか?
1週間の滞在をするということは,1日2コマやっても10コマ分です。
1日2コマでいいのかわからないし,3コマなら15回。ひとつの講義に相当する量です。
履歴書の提出も求められたことから,もしかするとこれは連続講演というよりは
集中講義なのでは?という疑念もあります。
ちなみに,「何連続ですか?」とはもちろん質問しました。
…が,「わからない」という返答が帰ってきました。
近くなったら相談しましょう,と言っているようにも聞こえました。
もうよくわからないので,とりあえず,
初歩的なことを盛り込んだ講義ノートを作ることにしました。
いつから作り始めたか覚えていませんが,
4月に入ってからだったように思います。
で,本日,104ページを使って初歩的な定理の証明を終えました。
渋谷みたいなページ数になりましたが,
多分これ,全部できないよね…。
(4月に「すばらしきこのせかい」をプレイしていましたが,
こんな形でシンクロするとは思ってもみませんでした。)
15回の講義ノートでも大体70〜80ページくらいだと思います。
しかも初歩的な定理を終えただけでなんだか自分のいまの研究まではまだ遠い気もします。
そりゃあまぁ10年も研究をしているわけですから,
ちょっとやそっとでたどり着けるわけはないのですが。
そしてその104ページも,完ぺきではなく,
「もっと初歩的なこと」は証明せずに使っている状況です。
M1くらいの学生さんも聴講するのであれば,
その辺の証明も付け加えたいところです。
一応,その辺の内容は「第0章:準備」としてこれから追加するつもりですが,
それをやると最終的には一体何ページになるのでしょうか。
面倒くさいですが,全部出来上がってから TeX 化したら
1冊の本ができてしまうのではないかという気がします。
実際,130ページくらいの数学の本もありますからね。
果たして私は一体何をしているのでしょう。