悲しくて耐えられない。この先、どうやって生きていけばいいの?
怖いよ、無理だよ、お母さんなしで生きていくのは怖い。
初めて頭をよぎってしまった。近くに大きな川がある。利根川です。
あの川に身を投げてしまいたい。だめだ。引き寄せられてはだめだ。
でも、考えてしまうことは抑えられない。
頭に語りかけてくる声がする。
だって、この悲しみはそのくらい大きいから。
大きすぎて、苦しくて、つらすぎる。
悲しみを表現する方法が他にないんだもの。
この最大級の悲しみを表現するにはどうしたらいいの?
涙を流すのでは足りない。自分が壊れてしまうのでも足りない。
だってそうでしょう。
この先、2度と、幸せがない。
お母さんに会えないということはそういうことです。
楽しい、と思った瞬間に、その感情はかき消されるんだ。
そんな感情は抱いてはいけない。この悲しみの世界において。
大切な人を失ったと同時に、喜びなど消滅した。
お前の世界は、世界はすでに闇に包まれた。
それでもまだお前は生きるのか?
そう問いかける自分は常にいます。