記憶を抱きしめて

時々、記憶が遠くにあるように感じることがあります。

記憶をなくしたように思うんじゃなくて、薄い感じがします。

思い出そうとすれば思い出せるんだけど、急にどうして自分はここにいるんだろうと感じます。

授業をしているときにそうなることもあって、そういう時は何でここで数学をしゃべっているんだろうと思いながら授業をしています。

 

世界5分前仮説は本当だったりするのかも…?

 

記憶が遠くに感じると、とても不安な気持ちになります。

記憶喪失の疑似体験みたいな感じです。

最も、記憶喪失の人は遠くに感じることさえもできないからすごく不安なんだろうなと思います。

 

記憶が遠くに感じるととても不安なので、遠くにある記憶を必死に手繰り寄せようとします。

思いの渦の中に飲み込まれてしまわないように。

そのまま記憶がどこかに流れていってしまったら、自分自身が失われるようなものです。

身体は抜け殻です。もし抜け殻になったら違う記憶が入ってくることもあるかもしれないけれど、記憶を失うのは怖いから手放したりはしなかったです。

これからも手放したくはないと思っています。

脈絡もなく1年に1回あるかないかの頻度ですが、時折こういう状況になります。

あまりこの体験はしたくないのですが、誰でもあるものなのでしょうか。

 

何かに没頭して、ふと我に帰ったときとかに起きるものなのでしょうか。