国家の品格

■読書
今年の18冊目、『国家の品格』(藤原正彦)読了。
先輩に勧められて読んでみました。
論理の出発地点を選択するための情緒力、
それを養うための武士道精神。
ときには数学者らしい発言に面白さを感じながら、
あるいは歴史を学ぶような気持ちになりながら、
わくわくしながら読める1冊でした。
(ちなみに著者の藤原正彦さんは有名な数学者です。)
武士道精神の「ならぬものはならぬのです」はものすごく説得力があり安心感を覚えました。
いじめをしてはならないのです。ならないからならないのです。
私たちが日本人であって武士であるがゆえに、それは恥ずべきことなのです。
それが道徳であって情緒なのだ、と言い切る視点がとても格好良かった。
これが武士道精神の本質なのだったら、
過信はせずとも取り入れる価値は充分あるんじゃないかと思いました。武士道はまりそう。
たくさんの場面で、燃え上がる気持ちで読みながら、
最後の191ページでは感動までしてしまいました。
読んで良かった1冊です。 うわっ! もう午前3時半か…。