数学、そして幸せ

任期なしの職を得て半年が過ぎようとしています。
任期付の時と比べてやはり精神的な余裕が出ているのがわかります。
任期付の時はどうしても「この先数学をやめなければならない時が来るかもしれない」
という気持ちもあったので、精神的なゆとりはあまりありませんでした。
任期なしの身分になって明らかな違いは、
この先30年以上数学をし続けるんだ、という感覚を持ったことです。
突然、30年という長いスパンの時を想像することになったわけです。
30年間、何を研究してもいいし、どの論文を読んで過ごしてもいい。
ものすごい自由を手に入れることができたものだと思います。
また、自由に読みたい論文を読んで、自由に自分の研究に打ち込むことが、
自分の仕事なんだという認識が人気がなくなってようやく生まれたように思えます。


その自由という考え方は人生観にも現れ始めました。
人生、やりたいことを好きなだけやればいい、と。
時期を同じくして、ヴェルサス13FF15になりました。


疑いなく信じていた世界は常に変化し、今、終わる。
こうでなければならないということは本来この世にはない。(FF15PVより)


こうでなければならないということはない。
この言葉も人生好きなことをして過ごせばいいんだという方向に気持ちを動かしました。
数学に1日没頭するのはめちゃくちゃ幸せなことです。
新たな発見、新たな知識、新たな世界は輝きで満ち溢れています。
美味しいものを食べたり、本を読んだり、ゲームをするのも楽しいです。
あとはどんな幸せが世の中のあるだろう。楽しそうなことは全部やればいいんです。
クロスフォー•クロスシックス…こちらから諦めたりはしないさ!