オリジン

帰りの電車にて、ダン・ブラウンの「オリジン」を読み終えました。


未だかつてここまで壮絶な本を読んだことがあっただろうか、という感想です。
心に神が宿ったような気がします。
愛を持って、科学の進歩を見守る神。
それをカーシュは作り出したのかもしれません。


私たちはどこから来て、どこへ行くのか。


この本を読んでその真実を突きつけられると、急激に生命の価値から温かみが消えます。
でも、カーシュのプレゼンテーションは、最後に人間の温かみを残していてくれました。
本当に良かったです。途中で、刺激が強すぎて気が狂いそうになりましたが、
その刺激の反動に、より結末が温かく感じるようになりました。
私たちは人間だから、どんなに科学が進歩しても
生あるものとしての温かみを忘れてはならないと思いました。
ありがとうエドモンド・カーシュ。素晴らしいプレゼンテーションだったよ。
おかげで、心が救われた気持ちになりました。


でも、ウィンストン…。君は…。人間じゃない君は、どこへ行くんだ…。