ドリーム・スピア

フィア「これは…」


2009年11月29日 早起き
途中で寄り道した神社で引いたおみくじが大吉だった。個人的にコメントが幸せだった。
最高です。



フィア「そうか。俺は思い出しているんだ。過去の出来事を」


2009年8月7日 『ナイトの心得』
必ず守る!という気持ちをもっと強く持たなければならないと思いました。
「守れるかな」とか「守れなかったらどうしよう」じゃなくて、「何があっても守る!」という意思。


フィア「この時か。サミアを守るという意志が生まれたのは…」


2009年8月5日 もう!
千載一遇のチャンスだったのに、逃したっ! 自分のバカ…。


フィア「これから起こる出来事など何も知らずに…」


2009年6月21日 夢が溢れた
どうすればいいかな。できる限りの力をすべてこの夢のために捧げよう。


フィア「俺は夢を描き続けていた」


フィア「だがもし,あの時,夢が生まれなければ,悲しみを感じることなどなかったのに…」


夢を持つものの心の強さに反応し威力を高めるドリーム・スピア。だがこれは夢をひと突きに消す事もできる。
一体なぜこんなものを俺に…。この槍で,いま目の前にある夢を消せとでも言うのか!?


ドリームスフィア「できる限りの力をすべてこの夢のために…」


フィア「何も知らずに…。この夢さえ見なければ…」


ドリームスフィア「できる限りの力をすべてこの夢のために…」


フィア「この夢さえ…見なければ!」
(今の俺なら,あの夢をこのドリーム・スピアで消す事ができる!)


リアムス「やめるんだ!」


フィア「リアムス?」


リアムス「どんなに辛い悲しみや苦しみがあっても,過去を書き換えてはならない」


フィア「しかしリアムス。我々の目の前にある夢は叶うことのない夢。
今ここで消す事ができれば,悲しみを感じることのない未来が作られる」


リアムス「ダメだ。彼はその夢のために努力をしなければならない。
叶わぬ夢のために精一杯努力し,叶わなかった時に深い悲しみと身を裂くような苦しみを感じなければならないんだ」


フィア「どうしたリアムス。彼の心を悲しみと苦しみで満たす事がお前の望みなら,今のお前は光ではない! 
夢を失い人の心も失ったか!? 答え次第では,俺はお前を…お前の夢と共に消さなければならない!」


リアムス「そうではないっ! 人の心を失ったのはお前の方だ,フィア。
確かに,いま我々の目の前で彼が抱いている夢は叶わない。
しかし,お前も知っているだろう? あの夢は,これから彼がしばしの間, 心から叶えたいと強く願い続ける夢。
その夢を実現する事をただひたすらに願って努力をし続ける事ができる…
すべての努力を生み出す事のできるかけがえのない大切な夢だ!」


フィア「ではなぜ俺はこの槍を持っている? 夢をひと突きに消す事ができるこの槍をなぜ俺は持たされた!?」


リアムス「それは…。 ! 今この瞬間の為だ,フィア。 後ろを見ろ!」


フィア「! なんだあれは…」


リアムス「どうやらこの世界に闇が舞い降りてしまったらしい。このままでは本当に彼の夢が消えてしまう」


フィア「どうすればいい?」


リアムス「ドリーム・スピアを使うんだ」


フィア「!? この槍は夢をひと突きにして…」


リアムス「違う! お前自身が彼の夢を守りたいと強く願うんだ。
そうすればきっとその夢に反応してその武器の力は高まるはず」


フィア「そうか。でも俺は心に闇を持っている。そんな俺にこの武器を使いこなせるのか?」


リアムス「大丈夫だ。俺も一緒に戦う。あの夢を守りたいという気持ちは俺も一緒だ」


フィア「リアムス…わかった。やってみよう」


〜戦いの果てに〜


ドリームスフィア「できる限りの力をすべてこの夢のために捧げよう。」


フィア「どうやら彼の夢は守られたようだな」


リアムス「ああ。これで良かっただろ?」


?「よくやった」


フィア「! おじいさん…」


?「確証はなかったがね,フィア。君はドリーム・スピアを正しく使ってくれると信じていたよ。
リアムス…君もよくやった」


リアムス「ええ。私はずっとここで,彼の夢の始まりの時を守りたいと思っていました」


?「だから君が眠る場所にここを選んだというわけだね」


リアムス「はい。一番大切だった夢の生まれた場所で,この夢を守りたいと思ったのです」


?「どうだねリアムス。これでもう彼の夢を消そうと思うものなど現れることはなくなったわけだ。
フィアと共に元の世界に戻り,新たな夢の実現のための第一歩を踏み出してはみないかね」


フィア「そうだよ。それがいいよ,リアムス」


リアムス「新たな夢?」


?「君がいない間にね。実は素敵な事が起こったんだ。君はすべてを失ったわけではなかったんだよ」


リアムス「どういう意味ですか?」


フィア「私達の夢は叶うことなくすべてを失って…」


?「見てみなさい。あの扉の向こう側を」


リアムス「あれは…」


フィア「あれが俺達の新しい夢…」



?「そう。夢が叶わなかった世界を輝いて生きると決めた君達の舞台というわけだ。
これからも素敵な思い出を作る事ができる未来が待っているよ」


フィア「俺達がいなければ物語は始まらないってことだよな」


リアムス「ああ」


?「行きなさい。そしてこれからも,たったいま君達が守った夢の事をずっと大切にして,
その思い出を胸に前に進んでいくんだよ」


フィア「ありがとうおじいさん!」


リアムス「何から何までお世話になってばかりで何とお礼をすればよいか…」


?「ふむ。私は君達が幸せならそれ以上何も望むことはないよ」


フィア「あ,そうだ。これ,お返しします」


?「いやいや。その槍は君が持っていなさい。
私は使いこなすには少々年を取りすぎた。あと5年も若ければ使いこなす事ができていたんだがね」


フィア「5年じゃ,今とそんなに変わらないような気もするけど」


?「それは失礼な話だよ,フィア。年長者を気遣う心も覚えなさい」


フィア「すいません」


リアムス「じゃあ,行こうか」


?「リアムス, フィア。君達はドリームスフィアの心のかけら。
これからもお互いの事を大切にして生きていくんだよ」


フィア「はい」


リアムス「わかりました。それでは失礼致します」


フィア「おじいさんもお元気で」



?「行ったか。さて,私も元の時代に戻るとしよう。
ばあさんが待ちくたびれているだろうからね。
今夜は久しぶりにばあさんの暖かい紅茶が飲みたいものだ」