恐怖と絶望

研究をしています。「シュノールはかく語りき」

 

既にアクセプトされている論文の手法を使って研究が進められることを期待して始めたのですが、

ちょっとだけ結果を一般化する必要があって、もう一度同様の計算をしています。

 

…で、一般化なので仮定を緩めると当然前の論文の結果になるはずがならない。

今回の計算が正しいと信じてやっているので、そうなるとつまりは掲載済みの論文の結果が間違っているということになってしまいます。

真っ青になりました。色々な場所で研究発表もしちゃったし、論文にも掲載されているその結果は間違っていた!?

間違いを恥ずかしげもなく講演し、業績として挙げてしまった!?

もうこの世界では生きていられない!? 追放か?

入力の際にミスをしただけで、計算は正しく行われているのであれば大きな問題ではないですが、

結果そのものが間違っていてはその部分から先の計算結果は正しくないものになるわけです。

やべー。やばいやばいやばすぎる…。

 

頭がおかしくなりそうになってちょっと構内を徘徊。

でも待てよ。それならどうして結果が綺麗になるんだ?

間違っている式から綺麗な結果は生まれないことが多いし、そもそも論文の結果をシンプルにすると他の人の結果に落ち着くんだから、間違ってるとも考えにくい?

なんだこれは…。間違えているけど、間違いを2回起こして元に戻った!?

もう訳がわかりません。

 

で、落ち着いて計算を見直してみたところ、間違っていませんでした。

というか、今回の計算が間違っていて、前回の結果の方が正しかったです。

またやってしまいました。久しぶりに見ると、以前の結果が間違って見えるアレです。

一時はどうなることかと思いました。恐怖で頭がいっぱいになり、絶望感に包まれた1時間。

悪夢は冷めたから良かったけれど、なんかもうイヤっす。

 

その後も何度か計算ミスを繰り返し、前の論文の結果を見て間違いの箇所を探してしまいました。

今日はあまり研究はしない方がいいのかもしれない。怖いです。