ひどい夢を見ました。夢ですが、リアリティがあって本当にやられそうな夢です。
非常勤勤務先にて、後期の線形代数の授業1回目に教室に行き、
授業を始めると1分もしないうちに学生全員が次々と出ていくではありませんか。
何が起きているのかわからず、呼び止めてもどんどん出ていってしまいます。
一応後をつけていくと、別の先生が担当する線形代数の教室へ入っていきます。
なんと開始1分で見限られた!? そんなひどい授業なのか?
しばらくその教室で授業を見ていると、証明はせず、
簡単な計算の方法のみを伝授する形態の授業が行われていました。
しっかり定理の証明をする授業は、今の時代に求められてないってか?
いや、ITの時代だからこそ、人間側は考える力が必要なんじゃないのか。
とか、ぶつぶつ言いながら途方に暮れて教室に戻ってくると、
なんと別の学生で教室がいっぱいに。あれ?単に教室変更があったのか?
教室のディスプレイにはちゃんと僕の名前と授業名が書いてあるし…。
よくわからず聞いてみると、学生さんの言葉から信じられない言葉が。
大学から授業時間の開始直前にこんな指令があったらしい。
「コロナ禍での突然のオンライン授業に前期は対応できず、授業が受けられなかった学生は、
○○先生(←僕の名前)の線形代数を受けてください。
この授業では、線形代数1と2の内容を半年間で行います。」
はい? 聞いてないんですが!
後期の半年間のひとコマで、1年分の内容をすべて網羅せよ、ということ!?
事前の説明なしですか?
その場にいる学生に聞いてみると、授業前に急に通知があったので教室を移動してきたとのこと。
前期にちゃんと受けられた人は、他の先生の通常の線形代数2を受けることになったらしいです。
なるほど、さっき全員が教室を出ていったのはそういうことなのね。
いや、まてまてーい。半年間の1コマで通年の内容が終わるわけあるか!
普段から言っている質の保証はどうした。
…がしかし、目の前に学生がいる以上、とりあえず授業はせねばならない。
真意は大学にあとから聞くとして。ただ、ふつうのスピードで授業を進めては終わらない。
学生にそれはわかるよね?と聞くと頷いてくれる。
じゃあ、倍速で話すしかない、ということになり、
ビデオの2倍速のような声でしゃべりながら2倍速で書いていく夢。
2倍速って声が何オクターブか高くなるじゃないですか。
あれを機械越しでなく再現しながら授業が進行。
学生さんもクスクス笑いながら、でも真面目にノートを取っていく奇妙な一体感。
いつからこの夢を見始めたかわかりませんが、この授業をしながら目が覚め、
目が覚めてからもしばらく頭が2倍速線形代数になってました。
その前に、授業をしなければならないから
目が覚めるのも授業の妨げとなるとして抵抗していた感がある。
加えて、黒板がなぜか30センチくらいの靴箱に埋まっており、
ひとつひとつの靴箱に手を突っ込みながら、授業をしなければならない謎設定。
もうこれはいやだ。
靴箱は流石にないですが、半年間に通年分の授業をやれ、
みたいなのは一つ間違えば言ってきそうなリアリティがあって、怖かったです。
寝たのに疲れが取れてないです。