サザエさん50周年のドラマを見ました。めちゃくちゃ感動して余韻に浸っています。
こんなに素直に涙が流せるのはいつぶりでしょうか。
20年後の世界という設定だったので止まっていた時が一気に進むことになりますから、配役や設定が受け入れられるか最初は心配していました。
あまり否定的になっても仕方がないので、1つのパラレルワールドとして捉えることにして基本受け入れるスタンスで見たのですが、こういう未来が事実であってもいいかなと思えるような気持ちで見ることができました。
常に一緒にいたサザエさん一家は、20年も経てば仕事の都合でなかなか一同に揃いません。
波平さんとおフネさんはすっかり老け込んでいましたが、ちょうど良く家族を見守っていました。
タマはまだ生きていて、それだけで嬉しくなってしまいます。アニメ時代は子ネコですからなんとか大丈夫という感じでしょうか。
タラちゃんの妹ヒトデちゃんの存在は意外でしたが、まぁアニメの時代から少し時間が進めば当然2人目が生まれても不思議じゃないですね。
カツオくん、ワカメちゃん、タラちゃんはそれぞれに悩みを抱えており、小学生時代にはない哀愁漂う感じが成長を感じさせます。
当然、そのままなわけがなく、時代の渦に彼らが飲み込まれたらああなっていて不思議はないなと思えました。
マスオさんは相変わらずアナゴくんと頑張っているようですが、ちょっと仕事に疲れている様子。
それでもサザエさんの明るさが変わっていないのはあの一家の支えになっていて、最後にみんなを前向きにさせる食事のシーンはすごく良かったです。
アニメを過去として大切にしたまま、現代社会にサザエさんを溶け込ませるのに成功したドラマになっていたと思います。
この内容が無料で見られるのは最高すぎです。作ってくださってありがとうございました。
テーマは自分探しということになるんでしょうね。
自分がやりたいと思えるようなことができる人は少ししかいない。
僕は数学に関わり続けていられるから他にはないほど幸せなので、そういう世界は今となっては遠い世界のように感じていました。
もちろん、そうなるまでの道のりはちゃんと険しかったわけですが、これからの人はたくさんいて、すべての人が乗り越えられるとは限らない。挑みさえもしない・できない人もたくさんいる。
カツオくん・ワカメちゃん・タラちゃんは今回のドラマではそれをこれから挑もうとしている。そして、それを見守ってくれる人がいる。頑張ってほしいです。素直に応援したい気持ちになれたのが嬉しいドラマだったと思います。
時間がかかってもいいから納得できる自分になろうとしている姿、それを見守り応援する姿を見せてもらえて嬉しかったです。
大丈夫かな。いまの日本はそういう幸せをどのくらいの人が感じられるんだろう。
若い人には是非、負けない主人公に出会って生きる力に変えて欲しいと思います。