Zブレイクの教訓

論文「Zブレイク」のことを考えていました。
何か追加する必要があるとか、続編の構想を練り始めたとかいうわけではなく、
この研究を終えて(と言ってもずいぶん昔に感じますが)何を教訓にすべきか、
ということです。綺麗な状態から破損させることにより、
性質がどう変わるかを見たわけですが、
結果は壊し方が綺麗だったので変わらない部分もあり、
そして、壊し方が綺麗でも変わる部分もあり、いろいろでした。
壊す、ということがテーマなので諸行無常についても考えるきっかけになり、
儚く壊れて元に戻らないものもある、ということを
ここでまた教えられたような気がします。
無くなってしまった固有値はもう帰ってこないのです。
さようなら粒子さん。共有結合をありがとう。
人間同士も大切にし合わなければ、壊れないとも限りません。
そしてまた、壊れていない状態が良いものであるのであれば、
その状態に感謝をして、大切に守り抜かなければなりません。
人工的な化学物質のくせに、なかなか人間的なドラマを見せてくれました。


続編かぁ…。一番シンプルな壊し方で50ページですからねぇ。
オッドブレイクとかザグブレイクとか、一応やることは残っているけど、
ブレイク系はまだ続編はいいや。