STAP細胞

長い間議論に挙がっている STAP 細胞。
数学とは分野が違うけれど, 不思議に思うのは何でいったん論文に掲載されたのか?という点。
論文が雑誌に掲載されるのっていくつも手順を踏むと思うのですが,どうなっているんだろう。


論文が掲載されるまでの流れは以下のような感じです。
1. 論文を書く。
2. 学術誌に投稿する(この段階では世に出ない)。
3. 匿名の研究者から論文の査読を受ける(この段階でも世に出ない)。
※ 数学の場合, 審査に1年以上かかることも珍しくない。2年かかったこともありますねー。
4. 論文のレフェリーレポートをもらう(この段階でも世に出ない)。
※ 間違っている部分があれば指摘されるし,結果そのものが正しくても,学術誌の要求するレベルに達していない場合はこの時点で掲載不可の通知が下る(通称,リジェクト)。間違っていることが発覚すれば, 簡単に修正できる場合は修正したものを再投稿。簡単に修正できない場合はもちろん学術誌への掲載はなし。間違っていなければ雑誌のレベルを下げて再投稿。そしてまたレフェリーレポートをもらう。
5. レフェリーレポートに従って,論文の再編集を行い再投稿(この段階でも世に出ない)。
6. 問題がなければ, 論文の掲載が確定する(通称, アクセプト。この段階でもまだ世に出ない)。
7. 雑誌者による編集期間(これもそこそこの期間がある。半年以上1年未満くらいが普通?)を経て掲載(ここでようやく世に出る)。


4 の段階で間違いは発見されないものなのかと不思議に思います。
とはいえ,間違っている論文はいっぱいあるので発見されないのかもしれません。
でも少なくとも改ざんやら捏造くらいわからないものなんですかねぇ。
数学の場合は, 定理は証明を明記するので,間違っていたら間違っていることが明確になるし,
捏造っていうのがそもそもどうにもやりようがないものですが,他の分野ではあるものなんだなぁ。
STAP細胞というのがどういうものなのか知りませんが,
ニュースになるような大事なのであれば,審査する側も入念にチェックしないのでしょうか?
雑誌に掲載されてからごたごたするような状況がそもそもよくわかりません。