さよならドビュッシー

研究集会に参加してきました。
往復の移動にかかる5時間を使って,
「さよならドビュッシー」(中山七里著,宝島社出版)を読み終えました。
読み始めたのはベルリンに向かった飛行機の中。つまり昨年の9月です。
読み終えるのに約半年かかった…のではなく,帰国後忙しくて放置した上に,
ダン・ブラウンさんの「インフェルノ」に浮気していたのでこういう形になってしまいました。


読み終えてみての感想は, 終盤のどんでん返しが半端ではありません。
途中までは不協和音を奏でながらも,
ピアノのコンクールという目標に向けて切磋琢磨をするリハビリストーリーが軽快に展開し,
(期間をあけて読んだ癖に何を言うかという感じですが,)読者を物語に引き込みます。
しかし, 終盤のまさかの展開へのインパクトはこれまで読んで物語の中では最強かも。
最後まで読むと「ええっ!?」ってなること間違いなしです。
いやいや,まさかねぇ。面白かったです。


インフェルノ」を読み終えたのが先週。
どちらとも読みかけだったとは言え,2週にわたって面白い小説を2冊読みきったので
なんとなくすっきりした気分です。
途中になっているものってあんまりない方がすっきりしますね。
これは論文なんかも同じ。というわけで明日は研究室にこもって研究に打ち込みます。