なんか大学生向けの塾とか作ってもいい気がしてきました。
高校の時に塾に通ってなんとか受験に合格したような学生が、
大学で独り立ちなんて期待できるものでしょうか?
単位なんて取れて当たり前で単位が取れること自体大した勉強をしたことになどなっていないと思っているので、
単位が取れる、みたいな本があること自体、ナンセンスと思っていましたが、
もうなんかそんなことどうでもいいと思える世界もあるというか、
もう手段とかこだわってる場合じゃないのかもしれません。
そうなると、大学生向けの塾もあってもいいかと思えてきました。
大学のそばに作って、研究を目的にするのではなく、単位を取るためだけの教育機関を作るわけです。
問題は目標が単位が取れる、だけにとどまるわけですから、需要がどのくらいあるのかということになります。
でも、大学によっては需要があると思うんですよねぇ。
大学教員がひとりひとりにきめ細やかな教育なんてできるわけがないですし。
それに、余剰博士の雇用の問題も解決すると思うんです。
研究はそれほど興味がないけど大学数学が面白い、と思う人もいると思うので、
大学数学を教えるだけの職に就きたい人もいると思うんですよねぇ。
それなりにあると思う需要のために起業するのは上手くやる必要がありそうですが、
上手くやれば儲かるかもしれないですよね。
個別指導とかで教えてもらいながらじゃないと勉強できない人も世の中いるんです。
そういう人たちのための対処を大学がしなければならない、という大学もあって、
僕の所属大学では別段対処はしていませんが、研究者の研究時間が減るばかりでよくありません。


実は昨日、科研費をもらっている研究者からランダムに回答者を抽出されるアンケートに答える機会がありました。
研究論文の質を上げるには、また、研究論文の数を増やすには、
所属大学の研究費や科研費をどのような割合で取得できるのが望ましいか、
という意味のよくわからない質問がありましたが、
論文の質を上げるにも数を増やすにも、とにかく研究者に時間を与えることだと思います。
研究者にお荷物になる大学生を減らすことも必要だと思いました。
だって、log 2x の微分もできないような4年生とかに卒業論文を書かせるなんて
無理難題もいいところだと思うんだわさ。
それでなくてもリメディアル教育とやらで高校の数学を復習するための講義が大学にあったりするわけです。
大学なんだから大学の数学をやらせてくださーい、というのは的外れなお願いではないはず。
そうなると高校の数学を教えられる人なんてぎょうさんおるんやから、
そないな講義を大学教員がやらへんでも、塾でもなんでも作って
大学生であっても知識が足らへんのやったら通ったらええねん。
その方が学生のためにも研究者のためにもええはずや。あかんかなー。
塾かて高校3年生を終えたら生徒を手放してしまうよりも、
枠を広げて確保しておいた方が収入が増えますからね。
なんで大学生向けの塾ってないんやろ。