チャンスを捨てる

■やめた
非常勤講師に応募するのはやめることにしました。
採用されるされないは相手側が決めることですが、採用された場合、
例え週に1日でも、準備の時間も合わせたら恐らく2日間は自分の時間を切って売ることになってしまいますからね。
「二兎追うものは一兎も得ず」という諺もありますし、気持ちの拡散が起こることは必然。そうならないように未然に防ぐことにします。


『大学の数学の非常勤講師』という立場にもちょっと憧れていました。
普段は研究室にこもって研究をしている身でありながら、週に1度だけ講義をしに遠方へと赴くんです。
見知らぬ土地の大学で講義を終えて、夕日を眺めながら一息ついて、コーヒーを飲みながら緊張を解きほぐす。
講義の間はたくさんの人に注目されているけれど、帰路に着けば孤独が襲ってきます。
そして電車に揺られながら、自分の過去や現在、そして未来に思いをめぐらせるんです。
なんとなく、ドラマの主人公になった気分になれそう。なんてイメージを思い描いていました。
でも、まぁそれだけ。楽しみはもう少し先の未来の楽しみとして取っておく事にします。
講義をする技術も磨いたほうがいいかなとも思ったけれど、力が分散しちゃいそうだからやめます。
今は研究一筋、であるべきだと思い直しました。
そう考えると、今年のテーマは集中力。かな。
研究におけるチャンスのために、余計なチャンスは、捨てよう。


現段階においても、例えば今週みたいに研究外活動が(偶然に偶然が重なったにせよ)毎日入っちゃうと、身が入りません。
来年度は、自分の時間を増やして今年できなかったようなこともやろう。