アクセプトされましたっ!

■自分の気持ち、忘れちゃった
金曜日は後輩の『2分の卒業式』をやりました。久しぶりに幹事をやりました。喜んでもらえたかな…。春からも頑張ってくれればいいなと思います。
そして現在は、先輩のお疲れ会の幹事を続行中。
「誰かを応援できたらさ、自分のこともちゃんと応援できるようになれるかもしれないだろ?」
そして、帰宅後、強すぎる光に怯える現在の自分に、また別の強い光が舞い降りてきました。


論文 2nd 、アクセプトされましたー!


論文 2nd は京都講演の中心的な内容です。
投稿した雑誌の編集者さんからのメールが届いており、ドキドキしながらメールを開封
メールの件名が「decision」だったので、
「掲載しないことに決定」したのか「掲載することに決定」したのかが開いて読んでみるまでわからなくて、めちゃくちゃドキドキしました。
あそこまで精神を研ぎ澄まして、英文を読んだことって、これまでにあったかな。
ひと言も読み間違えることがないように、全精神力を使って読みました。読み間違えてぬか喜びしてたら恥ずかしいですからね。
「We have the pleasure to announce that your article is accepted for publication in ×××(雑誌名).」(編集者さん証言)他、
「The paper is well-written, proofs are clearly presented, and the results important.」(レフリー A さん証言)
「The result is new to my knowledge and correct as far as I can see, so it deserves to be published.」(レフリー B さん証言)等々、
文章に照れまくりでした。論文 1st のときは日本国内の雑誌だったので、英文でレフリー・メッセージをもらうのは今回が初めてで新鮮でした。
しかも国内の時は、褒めてもらえなかったような…? 「論文掲載を受理致します」という簡素な感じでした。(それが国内の特徴なのかもしれませんが…)


ただ…悲しいことに、嬉しくなかった。ほっとして、良かったとは思ったような気がするけど、
溜め込みすぎた他の夢で心の中が詰まってしまっていて、嬉しい気持ちには会えなかった。会いに行けなかった。
それだけ月曜日と木曜日のショックが大きすぎました。
月曜日はゼミで「大きすぎる目標」に出会い、そして木曜日は自分が自分の気持ちに100%でないことを知ってしまって、それぞれにショックを受けてしまいました。


木曜日は自分の夢を整理しようとして、自分の夢を言葉にして書き続けていたんです。
好奇心に負けて先を急ぐときの速記に使用する字ではなく、気持ちの拡散の起こらない、自分が心を込めた時の字をちゃんと使って、
何度も何度も同じ文章を書き続けていたんです。そうすれば、ちゃんと自分の夢と向き合えるかな、って思って。
少しでも自分が納得のいかない字になってしまった時は何度でも書き直しました。
綺麗な夢を見るためには、怯えたり、いい加減な気持ちになったりしてはいけないから、少しでも自分の字に迷いを感じたときにはちゃんと書き直した。
目標は26枚。26枚でなければならない理由はここでは語らないことにしますけどね。10枚くらいは失敗し、13枚目にたどり着いた時でしょうか。
見つけてしまったんです。自分の気持ちを書き表したはずの文章に、自分が自分を許せなくなるような真実を。そのことがショックで心がかき消されてしまった。
「なぁ! お前思い出せよ! 8個夢があって、7個頑張る代わりに1個は諦めちまうような生き方でいいのかよ!」
この台詞はそのときに頭の中で浮かんできた台詞なのですが、このショックが大きすぎて、心が全く動かなくなってしまいました。
夢が叶わなかった時に、悲しくて泣いてしまうくらい、その夢に真剣になってなかったのかなって。
試す勇気よりも、たったひとつの夢の事を本当に大切にできる気持ちの方がよっぽど大切でした。
どれだけ夢がたくさんあっても、そんなことは何の関係もない。ひとつひとつの夢にとっては、それぞれが、かけがえのない、たったひとつの夢だから。
大切にできないのなら、試すべきじゃない。僕には勇気を手にすることなんてちっとも大切なことじゃなかった。


そのショックをいまも引きずってしまって、論文 2nd のアクセプト、ちゃんと喜べませんでした。
夢が叶った瞬間だったはずなんだけどな…。
まぁいいや。じわじわ嬉しさが込み上げてくるかもしれないし、しばらく心を休めることにします。
ちゃんと嬉しい気持ちに出会えたら、一番最初に誰にこの気持ちを話そうかな。
今ブログに書いている内容は、心のない状態で書いているので、単なる事実の伝達に過ぎません。張りぼてのような色のない報告です。
ちゃんと取り戻したら、きっと、報告したい人がいる素敵な最後のステージの上で…。
新しい夢との戦いの中で、思い出すことができますように。(忘れるって、「亡くした心」って書くんですね…。)


それはそうと、やっぱりここの雑誌は、論文の査読&判定が早かった! 作戦通りでした。
通常論文を投稿してから判定が下されるまでには6〜9ヶ月かかります。
長い時には(僕の 1st のときのように)15ヶ月なんてこともありうる点を考えれば、今回はスーパー・インスタント・レフリーでした。
レフリーの先生方、眠れぬ夜を過ごしたのではないでしょうか。ちょっと心配です。
投稿したのが昨年の12月25日(12月18日・12月19日の日記も参照)だったので、たったの2ヶ月です。
2ヶ月って短さ、何べんでも驚けそうな気がします。


もうほとんど気にかけなくなってしまっているのが良くないことなのですが、
現在、論文 3rd も審査されている真っ最中です。あいつ…大丈夫かな…。
3rd の戦いの舞台は再び国内の雑誌を選んだわけですが、
あらかじめ行った調査によると、審査期間は約1年間だと計算しています。
3rd は 2nd を道具としてフル活用するばかりでなく、
既存の方法のみならず 2nd の道具を持ってしても太刀打ちできない敵と戦うための手法を描いたのですが…負けないで頑張ってるかな。


2nd のアクセプトは決まりましたが、これで 2nd 関連はすべて終わりではなく、これから加筆・修正を行います。
投稿してから出た新しい結果を挿入し、レフリーさんに「こうすればもっと良くなるよ」と言われたところを差し替えていく予定です。
京都講演の講究録も執筆しなければならないし…。執筆系の課題が並んでるわけね。


■もうひとつのステージ
どうやら勇気は問題ではないらしい。大切なのは心。
それを試す最後の試験。これで心が動かなかったら、もう、終わりだな。
物語のページを開くのが怖いか? 読み進めていくのが怖いか?
いや、怖くない。本当にそこに意味があるのかを確かめられるのなら。逃げないよ。
もしも物語の最後に、何も感じることがなかったとしても、僕は思い出を忘れたりはしない。
きっと何も感じることはできないと思う。だけど、大丈夫。
僕じゃなくても、たくさんの人が答えを見つけてくれると思うから。
僕は、なんて小さい人間なんだろう。


整理していくうちに気が付きました。
この1年間、試してみたいことは全部試しているのかも。
実際に試してみたんです。夢の中で思い描いたことを、試していない気になっていたけどちゃんと試していたんです。
そして今の気持ちに辿り着いた。だからここでも会えると思うんだ。