ラストメモリ

■ゴールにたどり着いた時にしか見られない新しい夢
今年の2月は自分でも予測できない出来事が随分とたくさん起こりました。
1週間日記をお休みして状況を整理できたつもりになったところへ、
月曜日に「大きすぎる目標」を心の中に投げ込まれたために、
心の中の整理整頓をやり直さなければなりません。


投げ込まれた新鮮な刺激が放つ光によって、まだまだ新鮮であるはずの京都講演の思い出すら、
随分以前の出来事のように色が薄れて思い出が抜けかけています。
熊本県の件」「関数解析学の巨匠から論文が見たいって言われた件」の2点で、
本当に充分満足できる「ゴールにたどり着いた時にしか見られない新しい夢」だったのに、びっくりだよ。
「ゴールにたどり着いた時にしか見られない新しい夢」がここまで大きくなるなんて全然予測できなかった。
それでなくても、京都講演が終わったら取り掛かろうと思っていたものは、
まだ何ひとつ手をつけていない状態のものがほとんどなんだよ?
それなのに「大きすぎる目標」に向かって心が未来に飛ばされてる。未来のことしか考えられなくなってる。
ダメ。次のゴールを目指す前に、このゴールで試そうと思っていたことを、ちゃんと試さないとダメ。
代わりの夢に逃げ込んだのとは全然違うけれど、本当に願っていたことを忘れたら後悔するよ。
僕はまだここにいたい。2度と来ないこの日のために心を使いたい。ちゃんと試して、思い出に変えてから未来へ行きたい。
今日のこの日のことを忘れて未来のことばっかり考えてたら、本当にその未来にたどり着いた時に何も残らなくなってしまうんだ。
心の中で時間軸が狂ってしまうと、戻りたい時にいまに帰ることができなくなる。そうなると、時間が止まってしまうんだ。
光の中の光を探す物語のページ、千切れちゃうよ?
次の目標を目指す前に刻み込んでおきたい最後の思い出。ラストメモリ。それを使って、未来の世界でも思い出を作るんだろ?
だから、ちゃんと考えなくちゃ。未来じゃなくて、いまのことをなんとかするための気持ちを表す言葉。光の中から見つけ出さなくちゃ。
限られた時間でできる最大限のところまで気持ちを高めなくちゃ。
パズルだよ。かくれんぼじゃなくて。隠す必要はない。心にぴったりはまるピースを探して、当てはまるところに当てはめること。


「あるんだろ?」


「夢が見られた理由」