Diary

■講究録
T. Journal の内容をそのまま転載させるのはおそらく違う気がしたので、
Abstract を書くつもりで講究録を書きました。
正直なところ、8月に講演したときの Abstract とほとんど変化がありません。
主な変更点は Reference の部分だけです。
1stがアクセプトされたので、「to appear」に書き換えて、
2nd、3rdを「preprint」として付け足しました。
ただ、3rd のタイトルが「これでカンペキ!」と思えていないところがあるんです。
「このタイトルでもいい」ではなく、「このタイトルじゃなくちゃダメ!」
というタイトルにしたいという気持ちがいつしか強く出るようになった自分がここにいます。
つまり、講究録で3rdのタイトルを書いてしまうと後々の変更ができなくなってしまいます。
やっぱり 3rd はまだ書かないほうがいいかな。
先生とディスカッションしているうちにイメージが変わってくるかもしれないし…。
ただD1のこの時点で論文(∋preprint)3つという記録を残したくもある。
これは、心が解決させる問題なんですよね。
綺麗なタイトルだと心が思わなければ、3rd のタイトルは完成しません。


■お部屋の模様替え
どんな夢を見ればいいのかわからない? 冗談じゃない。綺麗な夢を見ればいいんだ。
というわけで、お部屋に花を飾ることにしました。
買ってきたのはシクラメン(赤・白)。お部屋に彩が生まれました。


■お掃除
お洋服の掛け方にこだわるようにしてみました。
まず、ハンガーの向きをすべてそろえることにしました。(もしかすると普通はそうするのかも?)
それからお気に入りの服が順番に並んでいるように心がけます。
それだけなのにとても気分が良くなっています。
この部屋には、自分が気が付いていないお掃除ポイントがまだまだたくさんあるはずです。


■数学
ときどき思うんです。論文が書けることが数学の上達につながっているのか、ときどき疑問に思うんです。
数学の世界はとても広いのに、自分の分野は…
正直に言うと多くのものをカバーしきれているとは思えません。
それなのに、自分の分野での未解決問題はたくさんあって、
(本当にたくさんあって、列挙せよと言われたら
想像力が豊かになった気分になるくらい
たくさんの未解決問題を想像することができるんじゃないかと思います。注?)
しばらくの間は「やることがなくて困る」なんて事がないと思って間違いありません。
けれど、未解決問題がいくつ詰まっているかで
その世界の大きさが決まるわけじゃないような気がして、
なんとなくこのままでいいのかな、って思います。


ずっと同じ世界にいるせいか、以前勉強したことは日々忘れていきます。
例えば楕円曲線論。もう何年前になるのかな。4年前…か。
あの頃は、楕円曲線上に入る群構造に驚かされ、
長い証明を越えた先にある、Nagell-Lutzの定理/Mordellの定理に達成感を覚えていたのに、
解析的な視点に立って同じものばかりを見つめているうちに、
なんとなくこんな感じだったということしか思い出せなくなっています。
というわけで今日は自由気ままに復習をする日にしました。(復習したのは楕円曲線論じゃないけど)


定期的に復習タイムは作りたいものの、研究に没頭するとそれしか見えなくなると言うかなんと言うか。
「寝る前は復習時間」と決めていた時期が以前はあったのですが、
なんとなくそれもやらなくなっていました。
ああ、たぶんその原因は、寝る前にちょっと復習するつもりが
そのまま自分の中で勝手に盛り上がって「あれ?朝だー」みたいになっちゃって、
生活スタイルがめちゃくちゃになるばかりか、
食事の時間まで削っちゃえーとか思ったりして、
「復習する」という当初の目的が我慢大会みたいになり、
意味を見失ったせいでやらなくなっていったんだと思います。
過度な復習はしないことにして、「寝る前の復習時間」、
ときおりスケジュールに混ぜていくことにしようかな。



注? その「勝手に想像した未解決問題」が
実際に解けるかどうかについては
とりあえず別件にした上で話をしています。