Lost Heart

■講究録
8月の出張の報告書の〆切がもうすぐ(10月31日)です。
でもまだ何も手をつけていません。
ただ自分が講演した内容について書けばよいのですが、
あまりスイッチが入らないです。
講究録として雑誌に載っちゃう(らしい)から、身構えちゃうのかもしれないですね。
1日あれば書ける内容だから別にピンチな身分じゃないんだけれど。
いままで何度か講演させてもらいましたが、講究禄を書くのは今回がはじめて。
それだけ大規模なセミナーだったんだといまになって思いました。


■もう一度、原点に立ち戻って
ホームページを閉鎖してから経過した時間はたった1週間でしかありませんでしたが、
実はその1週間で、大きく環境は変わりました。心の中の環境も、当然、変わりました。
それでどうしてなのかな? いまの自分はあきらめる事を考えている。
長い間心の中で時間が動いていなかった世界。その時計の針が確かに動き始めていました。
せっかく動き始めたのに、その時間を自分自身が止めてしまおうとしている。


それはどうしてなのかな? (「どうして?」なんて、聞かなくてもわかっているだろ?)
そう。「どうして?」なんて、聞かなくてもわかっている。
たぶん、失敗するのが恐いんだと思います。
自分は何にも成長していないな。『例のあの期間』から、何にも。
いまの自分は、思い出に負けている。頑張っていた頃の昔の自分に負けている。それがわかるんだ。
素敵な思い出を、超えようとする気持ちがない。
突然何もなくなったときに悲しい気持ちになりたくないから、これ以上思い出が増えていくのを恐れている。
綺麗な思い出のまま、いまを封印しようとしている。それがわかるんだ。
だから、もう一度、原点に立ち戻って考え直してみなければなりません。
嬉しかっただろ? 素敵なものがもっと素敵になるときの、あの感じを覚えているだろ?



自分はいま、想像する事をやめている。
どんな夢を見ればいいのかわからないから、
夢が見られる世界に逃げ込んで、
自分の気持ちを誤魔化そうとしている。
結局、失敗するのが恐いんだ。自分は何も成長していない。
失敗、してみよう。失敗するのが恐くて何にも出来ないより、
バカみたいに夢を追いかけてみよう。


だって、はじめはどんな意味があったの?
ちゃんとその意味を思い出してよ。
いま、あなたがやっていることは、その意味が掴みきれているとは思えないよ…。


最近、数学に教えてもらっただろ?
あの気持ち(※?)は、自分の心が感じたものなんだろ?
その気持ちを研究活動の世界だけに眠らせておくのはもったいないよ。


お前の願いは何だ?
何のために、あの時間は存在したんだ?
願いの意味を確かめるために、お前の取った行動はどんな意味を見出した?
いまのお前には、心がない。そんなお前なら簡単に倒す事が出来そうだ。


研ぎ澄まそう。想像力を研ぎ澄まそう。
まだ、失敗すると決まったわけじゃない。
ここで終わらせる事こそが、事実上の失敗を意味する。
それにわかるか? ここで終わらせるということは、自分自身の過去を真実でない事柄に書き換えることだ。
最後まで、過去の真実を貫き通して見せろよな。
「意味があると、本当に心強いんだ」
きちんとその意味を思い出して、何が一番幸せなのか、考えてみるといい。考える事から逃げるな。
それくらい、自分の心を信じてみろ!


「誰でもいい。みんな協力してくれ。
みんなで振り子を蹴飛ばそう。そうすれば、この世界を流れる時間は止まらなくて済む。
みんなで時間を動かし続けよう。」
「ダメだよ。わたしのためにそこまでしなくていい。
そんなことをしたってうまくいくかどうかわかんないんだよ?
うまくいかなかったら、みんなこの世界から帰る事が出来なくなるよ!
一度この世界の時計が止まったら、次にまた時間が動き出す保証はないんだよ?
そんなの、危険すぎるよ…」
「うまくいくかどうか、わかんないんだろ?
だったら、うまくいかないかどうかも、わかんないだろ?
それなら、試してみない理由はない。
うまくいくかどうかわからない理由は、うまくいかない理由にはならないからな!
「そんなことまでしてくれでも、わたし、なにもお返しする事が出来ないよ?」
「俺たちがここまで結束できるのは、君が昔、俺たちを救い出してくれたからだ。
だからこれはむしろ、俺たちからの恩返しだと思えばいい。受け取ってくれるよな。」
「嬉しくて、どうしたらいいのかわかんない」
「その言葉以上のものを俺たちは欲しがったりはしない。十分だ。
さぁ、みんなはここで時間を動かし続けてくれ。
俺は、その間にあの時計台に向かって時間が動かなくなる原因を突き止める。
それまで耐えていてくれ。君も来てくれるな?」
「わたしも?」
「ここは君の世界だ。君が答えをみつけられる可能性の方が高い」
「うん。そうだね!」
「それじゃあ、みんな、後は頼んだ。行ってくる。」



※? あの気持ち…この文章から推測可能ですが、正式には未公開シーンです。
そのシーンを再現するために適切な時期が来たと思ったときに公開する予定です。