The 3rd thesis

■はじまりのとき

こんにちは。
ホームページ時代から日記を読んでくださっている方には追加の挨拶、
約1週間振りのお久し振りです!
約1週間振りくらいの「お久し振りです」なら、
以前までの日記でも何度かありましたが、今回の「1週間振りです」は、
日記のスタイルをブログへとステージを変えて新しい場所での「お久し振りです」になりますね。
1週間でしたが、自分の本当の気持ちで素敵な出来事を眺める事ができた1週間になり、
とても良い気分転換になりました。


僕がここで日記を書き始めた、ということはそう、
第3の論文が書き終わりました。


でも、それよりも何よりも、報告する事があります。
1st Thesis、15ヶ月の査読期間を経て、アクセプトされました〜!
実は9月末にアクセプトされていたのですが、
いろいろあって報告が遅くなってしまいましたね。
ただ、「よかったぁ!」って思う嬉しい気持ちは本当に一瞬でしかありませんでした。
なぜならいまの僕は、
新しい第2・第3の論文を書き上げる事にこそ夢中になっているんだ、ってすぐに感じ取ったから。
だから、日記でお知らせすることは、そのときには適していないと思ったんです。
1st Thesis、そんな15ヶ月も過去の事に、いつまでもこだわってなんかいられない。
やりかけのものがある段階で、過去の事を思い出していまが輝けなくなりたくない。
過去は過去。
1st Thesis との戦いは既に遠い昔の出来事で、
心の中ではいろんな出来事があってもう既に解決している事。
15ヶ月も前の自分に、いまの自分が負けるわけにはいかない。
1st Thesis が完成したそのときに何を学んだ?
それは「論文としては完成しても、論文を書き上げる気持ちがしっかりしていなければ、
その論文は心の中で完成しないままになってしまう」という事。
だからこそ、いま第3の論文を書き始めたのなら、
それを完成させる気持ちの方を大事にしなくちゃいけない、って確信した。
ただ、アクセプトされたっていう報告を受けて最初の印象は、「長かったな…」でした。
本当に長かった。まるで15ヶ月間呼吸をしてなかったみたいに、肩の力が抜けました。
長い、ひとつ目の戦い。それがいま終わったんだ…。
今書いている第2・第3の論文も、これから長い戦いを目前に控えている。
きちんと装備を整えて、送り出さなくちゃ。気持ちはそんなふうに動いていった。


第3の論文が書き終わりました。でも、これはまだ自分の中で書き終わっただけの話。
内容が書き終わっただけの話です。これからTeX化を控えています。
それが終わったら、先生に目を通していただいて、内容の吟味が行われる。
それが終わってやっと投稿という形になります。
だから、まだ完成するまでに要する時間があることは告白します。
他の人に見ていただければ、また新しい解釈が生まれます。
むしろ、これからが本当に大切になってくる部分なんです。
論文 1st のときは、TeX化の段階までは少なくとも全力でいた。
それなのにTeX化が終わったと思った瞬間に気持ちが抜けてしまったんです。
それが一番良くなかった。同じ過ちを繰り返す事になるかならないかは、
これからの気持ちの入り方にかかっている。


第3の論文が書き終わる【頃】。
これは、「書き終わった」と思って油断が生じる可能性のある時期を意味しています。
ここで油断をすると、この論文は心の中で完成したことにはならなくなってしまう。
そのときの経験(「1st Thesis Battle」、通称『例のあの期間』)は、
ここの日記でもいつか振り返ることにしたいと思っています。
以前の日記で描き終えている事ですが、時間が経って思い出したこともあるので、
表現の差し替えや語りきれなかった新たなシーンの追加をしつつ再収録する予定です。


それはともかくとして、まずは、
投稿する瞬間まで気を抜かない事が最重要項目となります。
第2の論文も現在先生に見ていただいているところなので、
本当にまだまだ長い間、絶対に気を抜いてはいけない時期が続きます。
そして、気を抜かない手助けになるかもしれない手法のひとつ。
提案でしかないけれど、それは、現段階で次の課題に取り掛かることです。
新しい未解決問題の解析を始めてしまう事です。
それがきっと、緊張感を高めてくれることにつながるはず。
解析するための道具を手放さない事です。
一度手放すと解析する気持ちまで心の中から切り離されて、次のステージに進めない。
第3の論文を執筆しながら、次に解析するものを考えていました。
というよりは、解析の必要があるたくさんの未解決問題の中から、
どの世界を選んで解析しようか、選択の瞬間をイメージしていました。


第3の論文を書くための素材の中にある、気になる数式が現れるための条件。
そこを掘り下げてみようと思います。
これまでよりも弱い仮定の下で解析をする事にはなりますが、
その分、変数を可能な限り増やしていくことを目的にします。
新しい未解決問題に、取り掛かることができる環境を手に入れたこの瞬間が、
このブログの、はじまりのとき。